2010年02月20日 (01:15)
読売新聞掲載
こんにちは、岡山市・倉敷市の中間で歯科医院をしている、歯医者の山下です。
読売新聞から取材を受けていた件が、2月14日に掲載されました。
けっこう大きく取り上げていただいたんですが・・・

記事を見た瞬間・・・・
がーーーーん~~~~
つくり~~わ~~らい~~が~ゆ~~がむ~~~~こりゃなに~~???(by氷室京介風)
たくさん写真撮ったんですよ・・・・・なのにこれか????みたいな・・・
患者さんからもたくさん声を掛けていただきました・・・。
患者さんにしてみれば、普段マスクしているから素顔がわからないわけです。
で、「へーー、せんせーこんな顔してるん~~~??」
・・・・「あ、、いえ、、、もっといいんですけど・・・」
素顔を知っているある患者さんが
「せんせーーありゃないわよね~~~、かわいそ~~~~」・・・救われました・・・・
普段、新聞等を通じていろんな人の顔を拝見しているわけですが、決して真実ではないと確信しました・・・(笑)
スタッフからは、「やさしそうに見えて、いんじゃないですか~~???」
・・・・・「あら??やさしくしろってこと????・・・ハイハイ・・・」
以下、記事全文です。
岡山/虫歯放置虐待の兆候 岡山少年院でボランティア 都窪歯科医師会 山下 聡医師
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20100213-OYT8T01110.htm
虫歯放置虐待の兆候 岡山少年院でボランティア 都窪歯科医師会 山下 聡医師
治療や講話で更生、手応えも
岡山少年院での歯科診療について語る山下医師(岡山市内で) 岡山、倉敷両市と、早島町の歯科医師でつくる都窪歯科医師会は、全国で唯一、医師会として、少年院の歯科診療・治療にボランティアであたっている。同医師会は、歯の状態と児童虐待に密接な関連があるとみて、学校などで虐待の早期発見に結びつける取り組みも始めている。岡山少年院(岡山市南区箕島)で20年近く、少年たちの診療にあたっている同医師会所属の山下聡医師(49)に聞いた。(森大輔)
――少年院で診療を始めた経緯は。
「1955年頃、医師会所属の歯科医が、少年院長から歯科診療を依頼されたのがきっかけという。当時の岡山少年院は300人を超えており、医師一人では手が回らなかった。そのため、医師会が月ごとの輪番制で診療を始めた」
「医師会には現在50人が所属。うち50歳までの約30人が今も輪番制で担当。私は、開業翌年の91年4月から参加している。診療は、少年院側からの依頼で行うため、月に数回、少年院に通うこともある」
――虫歯と児童虐待の関連は。
「岡山少年院は、親から何らかの虐待を受けていた少年が相当数いるようだ。そうした少年たちの口腔(こうくう)状態は悲惨だ。生活習慣の乱れや薬物、シンナーなどの影響で歯が溶けた状態の子までいる。なかでも最近、増えているのは、ボロボロになるまで虫歯を放置しているケース。これは、ネグレクト(育児放棄)が原因の可能性がある」
「そうした少年たちのなかには、虐待によるトラウマで、体に触れられたり、とがったものを突きつけられたりするのを極度に嫌う者がいる。注意を払って治療にあたっている」
――少年院での診療の経験が、一般の歯科診療にも影響を与えているか。
「学校などの検診では子どもたちの歯の状態が非常に良くなっていると感じている。定期検診に加え、歯科予防への親の関心が高まっていることが原因と思う」
「しかし、ごくまれに、症状が悪化し続ける子がいる。すべてが虐待とは言わないが、そうした子はネグレクトを受けている恐れがあるので、学校などに報告している。これによって、あざなど外見の特徴がなく、学校や地域が気付きにくい場合でも、虐待の早期発見につながる可能性がある」
――今後の取り組みは。
「現在、医師会には、少年院の子どもたちの検診結果を蓄積しようという構想がある。口腔状態とネグレクトとの関係を調査し、広く知らせたいと考えている」
――他に取り組みは。
「毎年6月に歯科講話を行っている。そこで『歯の管理をすることで、自分を管理できる人間になってほしい』とのメッセージを送っている。講話後、少年からもらう感想文には、感心させられる。端正な字で『絶対に薬物で体を壊すことはしません』と、これまでの自分を反省しており、とてもうれしく感じる。環境次第で人間は生まれ変われると確信している」
――最後に、犯罪を犯した少年や少年院に対する考えを。
「診療を続けていくうちに、少年たちの態度に変化が現れる。礼儀正しく、規律を守る人間になっていく。少年院は、犯罪者を懲らしめる施設ではなく、更生させる施設。少年たちは加害者であると同時に、“社会の被害者”という側面もある。そのことを、少しでも多くの人に知ってほしい」
岡山少年院 心身に著しい問題のないおおむね16歳以上20歳未満を扱う中等少年院と、犯罪性の高いおおむね16歳以上23歳未満を扱う特別少年院が併設された施設。現在約70人を収容している。
(2010年2月14日 読売新聞)
読売新聞から取材を受けていた件が、2月14日に掲載されました。
けっこう大きく取り上げていただいたんですが・・・

記事を見た瞬間・・・・
がーーーーん~~~~
つくり~~わ~~らい~~が~ゆ~~がむ~~~~こりゃなに~~???(by氷室京介風)
たくさん写真撮ったんですよ・・・・・なのにこれか????みたいな・・・
患者さんからもたくさん声を掛けていただきました・・・。
患者さんにしてみれば、普段マスクしているから素顔がわからないわけです。
で、「へーー、せんせーこんな顔してるん~~~??」
・・・・「あ、、いえ、、、もっといいんですけど・・・」
素顔を知っているある患者さんが
「せんせーーありゃないわよね~~~、かわいそ~~~~」・・・救われました・・・・
普段、新聞等を通じていろんな人の顔を拝見しているわけですが、決して真実ではないと確信しました・・・(笑)
スタッフからは、「やさしそうに見えて、いんじゃないですか~~???」
・・・・・「あら??やさしくしろってこと????・・・ハイハイ・・・」
以下、記事全文です。
岡山/虫歯放置虐待の兆候 岡山少年院でボランティア 都窪歯科医師会 山下 聡医師
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20100213-OYT8T01110.htm
虫歯放置虐待の兆候 岡山少年院でボランティア 都窪歯科医師会 山下 聡医師
治療や講話で更生、手応えも
岡山少年院での歯科診療について語る山下医師(岡山市内で) 岡山、倉敷両市と、早島町の歯科医師でつくる都窪歯科医師会は、全国で唯一、医師会として、少年院の歯科診療・治療にボランティアであたっている。同医師会は、歯の状態と児童虐待に密接な関連があるとみて、学校などで虐待の早期発見に結びつける取り組みも始めている。岡山少年院(岡山市南区箕島)で20年近く、少年たちの診療にあたっている同医師会所属の山下聡医師(49)に聞いた。(森大輔)
――少年院で診療を始めた経緯は。
「1955年頃、医師会所属の歯科医が、少年院長から歯科診療を依頼されたのがきっかけという。当時の岡山少年院は300人を超えており、医師一人では手が回らなかった。そのため、医師会が月ごとの輪番制で診療を始めた」
「医師会には現在50人が所属。うち50歳までの約30人が今も輪番制で担当。私は、開業翌年の91年4月から参加している。診療は、少年院側からの依頼で行うため、月に数回、少年院に通うこともある」
――虫歯と児童虐待の関連は。
「岡山少年院は、親から何らかの虐待を受けていた少年が相当数いるようだ。そうした少年たちの口腔(こうくう)状態は悲惨だ。生活習慣の乱れや薬物、シンナーなどの影響で歯が溶けた状態の子までいる。なかでも最近、増えているのは、ボロボロになるまで虫歯を放置しているケース。これは、ネグレクト(育児放棄)が原因の可能性がある」
「そうした少年たちのなかには、虐待によるトラウマで、体に触れられたり、とがったものを突きつけられたりするのを極度に嫌う者がいる。注意を払って治療にあたっている」
――少年院での診療の経験が、一般の歯科診療にも影響を与えているか。
「学校などの検診では子どもたちの歯の状態が非常に良くなっていると感じている。定期検診に加え、歯科予防への親の関心が高まっていることが原因と思う」
「しかし、ごくまれに、症状が悪化し続ける子がいる。すべてが虐待とは言わないが、そうした子はネグレクトを受けている恐れがあるので、学校などに報告している。これによって、あざなど外見の特徴がなく、学校や地域が気付きにくい場合でも、虐待の早期発見につながる可能性がある」
――今後の取り組みは。
「現在、医師会には、少年院の子どもたちの検診結果を蓄積しようという構想がある。口腔状態とネグレクトとの関係を調査し、広く知らせたいと考えている」
――他に取り組みは。
「毎年6月に歯科講話を行っている。そこで『歯の管理をすることで、自分を管理できる人間になってほしい』とのメッセージを送っている。講話後、少年からもらう感想文には、感心させられる。端正な字で『絶対に薬物で体を壊すことはしません』と、これまでの自分を反省しており、とてもうれしく感じる。環境次第で人間は生まれ変われると確信している」
――最後に、犯罪を犯した少年や少年院に対する考えを。
「診療を続けていくうちに、少年たちの態度に変化が現れる。礼儀正しく、規律を守る人間になっていく。少年院は、犯罪者を懲らしめる施設ではなく、更生させる施設。少年たちは加害者であると同時に、“社会の被害者”という側面もある。そのことを、少しでも多くの人に知ってほしい」
岡山少年院 心身に著しい問題のないおおむね16歳以上20歳未満を扱う中等少年院と、犯罪性の高いおおむね16歳以上23歳未満を扱う特別少年院が併設された施設。現在約70人を収容している。
(2010年2月14日 読売新聞)