2009年08月03日 (19:43)
6日15:00よりFMくらしきに出演
こんにちは、岡山市・倉敷市の中間で歯科医院をしている、歯医者の山下です。
6日15:00よりFMくらしきに出演してきます。
歯科医師会から歯に関するいろいろな情報をお届けしようというもので、会員が順番に出演しています。
私の担当のタイトルは・・・・・
「虫歯とネグレクトの関係について、、、少年院歯科診療を交えて」
最近、話題になっている小児虐待と虫歯には密接な関係があります。
虐待の中には、暴力、性的、言葉、ネグレクトなどがあります。
ネグレクトとは、いわゆる育児放棄のことです。
最近の子は、虫歯がどんどん少なくなっています。
これは、親の関心の高まりに加え、毎年学校で行われる歯科検診で、虫歯も小さいうちから発見、治療勧告が徹底されているからです。
実際、学校へ歯科検診に行っても、大きな虫歯を作っている子はまずいません。
そのなかで、ときに虫歯を放置してボロボロになってる子を見かけることがあります。
過去の資料を見ても、昨年も同じ歯が虫歯でチェックされている。
もちろん、家庭に対して治療指示がでています。・・・・にもかかわらず、歯科医院を受診させないため、虫歯がどんどん大きくなっていくわけです。
もちろん、さまざまな家庭環境があり、すべてが虐待というわけではありませんが、.
そういう放置虫歯の子はネグレクトを受けているとの恐れがありとし、歯科検診を通じて、学
校等に報告して早期改善につながるように、現在、歯科界では取り組もうとしています。
さて、岡山市箕島に岡山少年院があります。(当医院のすぐ近所)
中四国の悪質犯罪少年が入院生活をおくっています。
学校健診での最近の子供の口腔状況が非常によくなったのに比べ、入院生の口腔内は悲惨です。生活環境のみだれ、薬物の服用などが原因でしょうが、入院生活を始めた途端、痛みを訴える子が多いようです.
そして、院生の実に70%が虐待のある家庭だということも、院生の歯の状況が悪いのと関係があるのではないかと思っています。
その少年院において都窪歯科医師会は、ボランティアで、ひと月を担当に輪番制で歯科診療にあたっています。他府県の少年院でも、歯科診療は個人で行っているところはあるそうですが、地元歯科医師会がグループで診療しているのは、全国唯一です。
限られた時間で診療するのは容易なことではありませんが、すこしでも苦痛を取り除いて上げられたらと、日々努力しています。
また、毎年6月には会員による歯科講話を行っており、
「口腔はその個人を表す、口腔管理は人間管理に繋がる、ぜひ口腔管理をすることで、自分を管理できる人間に育ててほしい」
を基本理念に、歯の大切さを訴えています。
講話後、院生の感想文をいただけますが、いままでの自分を悔い改める文面が見られ、うれしいかぎりです。(感想文は少年院の許可を得て、毎年つくぼ健康フェアで紹介しています)
「犯罪少年の人間更生と社会復帰に貢献する都窪歯科医師会」、そのような都窪支部の働きと、長年の功労に対し、平成12年より、毎年会員に対し少年院長より感謝状をいただいています。
さて、少年院のイメージは一般にどんなものでしょう?
私も保育園のころ、少年院の運動会に参加して子供心に非常に怖いものを感じていました。
当時は、少年漫画では少年院ものが全盛でしたから(あしたのジョー、男一匹ガキ大将、男組、網走番外地、愛と誠などなど・・)、先入観を植え付けられた上に、実際、見る入院生の風貌もほんとに怖い感じがしていたし、建物も古びた鉄定紋に囲まれた、恐怖の館風のものでしたから・・・(子供の記憶です。すいません・・・(笑))・。
しかし、大人になって接する彼らは、非常に礼儀正しく、やはりなんといってもまだ子供。
そのギャップに非常に驚きを感じました。
これも、少年院の先生方の教育・指導の賜物です。
最近では、学級崩壊が言われ、授業がまともに出来ない学校が多いと聞きますが、
ここでは、そんなことはありません。
実際、歯科講話をしていても、院生のすべての目がこちらに集中します。背筋もピッとし、
こんなに気持ちよく話ができる場はそうもありません。
これが、強制されたものでないことは、雰囲気、そしてあとでいただける感想文を読むとよくわかります。
漢字はおろか、字が読めないために試験に受からず、無免許運転をするしかない彼らが、院内での学習でこんな文章が書けるようになるのかとほんとに感心します。
子供が非行に走るのも、規律正しい人間になるのも環境次第ということを、改めて感じさせられます。
今の時代、本当に必要なのは、規律を守らせる教育なのではないかと思います。
広島で一部のあんぽんたん教官による不幸な事件が起こって、少年院に対する風当たりが強く、少年院の先生方も信頼を回復するのに多くの時間が必要だと嘆いておられます。
それにめげず、がんばって更生教育というものを薦めていってほしいですし、多くの方に少年院の様子を感じてもらえればと思います。
6日15:00よりFMくらしきに出演してきます。
歯科医師会から歯に関するいろいろな情報をお届けしようというもので、会員が順番に出演しています。
私の担当のタイトルは・・・・・
「虫歯とネグレクトの関係について、、、少年院歯科診療を交えて」
最近、話題になっている小児虐待と虫歯には密接な関係があります。
虐待の中には、暴力、性的、言葉、ネグレクトなどがあります。
ネグレクトとは、いわゆる育児放棄のことです。
最近の子は、虫歯がどんどん少なくなっています。
これは、親の関心の高まりに加え、毎年学校で行われる歯科検診で、虫歯も小さいうちから発見、治療勧告が徹底されているからです。
実際、学校へ歯科検診に行っても、大きな虫歯を作っている子はまずいません。
そのなかで、ときに虫歯を放置してボロボロになってる子を見かけることがあります。
過去の資料を見ても、昨年も同じ歯が虫歯でチェックされている。
もちろん、家庭に対して治療指示がでています。・・・・にもかかわらず、歯科医院を受診させないため、虫歯がどんどん大きくなっていくわけです。
もちろん、さまざまな家庭環境があり、すべてが虐待というわけではありませんが、.
そういう放置虫歯の子はネグレクトを受けているとの恐れがありとし、歯科検診を通じて、学
校等に報告して早期改善につながるように、現在、歯科界では取り組もうとしています。
さて、岡山市箕島に岡山少年院があります。(当医院のすぐ近所)
中四国の悪質犯罪少年が入院生活をおくっています。
学校健診での最近の子供の口腔状況が非常によくなったのに比べ、入院生の口腔内は悲惨です。生活環境のみだれ、薬物の服用などが原因でしょうが、入院生活を始めた途端、痛みを訴える子が多いようです.
そして、院生の実に70%が虐待のある家庭だということも、院生の歯の状況が悪いのと関係があるのではないかと思っています。
その少年院において都窪歯科医師会は、ボランティアで、ひと月を担当に輪番制で歯科診療にあたっています。他府県の少年院でも、歯科診療は個人で行っているところはあるそうですが、地元歯科医師会がグループで診療しているのは、全国唯一です。
限られた時間で診療するのは容易なことではありませんが、すこしでも苦痛を取り除いて上げられたらと、日々努力しています。
また、毎年6月には会員による歯科講話を行っており、
「口腔はその個人を表す、口腔管理は人間管理に繋がる、ぜひ口腔管理をすることで、自分を管理できる人間に育ててほしい」
を基本理念に、歯の大切さを訴えています。
講話後、院生の感想文をいただけますが、いままでの自分を悔い改める文面が見られ、うれしいかぎりです。(感想文は少年院の許可を得て、毎年つくぼ健康フェアで紹介しています)
「犯罪少年の人間更生と社会復帰に貢献する都窪歯科医師会」、そのような都窪支部の働きと、長年の功労に対し、平成12年より、毎年会員に対し少年院長より感謝状をいただいています。
さて、少年院のイメージは一般にどんなものでしょう?
私も保育園のころ、少年院の運動会に参加して子供心に非常に怖いものを感じていました。
当時は、少年漫画では少年院ものが全盛でしたから(あしたのジョー、男一匹ガキ大将、男組、網走番外地、愛と誠などなど・・)、先入観を植え付けられた上に、実際、見る入院生の風貌もほんとに怖い感じがしていたし、建物も古びた鉄定紋に囲まれた、恐怖の館風のものでしたから・・・(子供の記憶です。すいません・・・(笑))・。
しかし、大人になって接する彼らは、非常に礼儀正しく、やはりなんといってもまだ子供。
そのギャップに非常に驚きを感じました。
これも、少年院の先生方の教育・指導の賜物です。
最近では、学級崩壊が言われ、授業がまともに出来ない学校が多いと聞きますが、
ここでは、そんなことはありません。
実際、歯科講話をしていても、院生のすべての目がこちらに集中します。背筋もピッとし、
こんなに気持ちよく話ができる場はそうもありません。
これが、強制されたものでないことは、雰囲気、そしてあとでいただける感想文を読むとよくわかります。
漢字はおろか、字が読めないために試験に受からず、無免許運転をするしかない彼らが、院内での学習でこんな文章が書けるようになるのかとほんとに感心します。
子供が非行に走るのも、規律正しい人間になるのも環境次第ということを、改めて感じさせられます。
今の時代、本当に必要なのは、規律を守らせる教育なのではないかと思います。
広島で一部のあんぽんたん教官による不幸な事件が起こって、少年院に対する風当たりが強く、少年院の先生方も信頼を回復するのに多くの時間が必要だと嘆いておられます。
それにめげず、がんばって更生教育というものを薦めていってほしいですし、多くの方に少年院の様子を感じてもらえればと思います。
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